第40話 / ポスター

いくら楽しくても、お昼が近くなるとさすがに空腹を覚える。6人が自然に集まり、ちゃやまちアプローズを後にして食事に行くことが決まった。広報センターを出てふと見ると、小木曽さんと山本君が昨年の春の天皇賞のポスターを手にしている。「あれ、それ買ったの」。斎藤さんがすかさず尋ねる。「いや、これがただなんだわ」。小木曽さんが答える。「山本君が目ざとく見つけてくれてねえ」。「何か買おうかなと思っていたら、無料ですって書いてあったんですよ」。山本君が得意気にいう。小木曽さんもごひいきのライスシャワーの雄姿に満足そうだ。「パーマー、マックイーンが写っていなかったらもっと良かったのに」などと不平を漏らしながらも、表情にはいささかの曇りもない。ほかの4人は素直に羨望の眼差しを向け、2人が素直に喜ぶ。これはなかなか良い。

私たちはアプローズタワーを出て、ふたたび梅田駅に向かった。これから名古屋に帰るまで、難波辺りで遊んでいようということになり、地下鉄の駅を捜したのだがこれがなかなか見つからない。しばらくうろうろした後、ようやく御堂筋線の案内板を見つけ、何とか地下鉄の改札にたどり着いた。