第49話 / 昼食

私たちが入り込んだ脇道からようやくもとの道にもどろうとする手前に一件のお好み焼き屋があった。ここも決して目立つ場所ではなかったが、これまでのいきさつからあまり期待しないで中をのぞいてみると、どうにか6人が座れるくらいの空席が見つかった。これ以上歩き回るのも面倒だし、ここで昼食をとることにした。

私たちは3人ずつふたつのテーブルに分かれて座った。私は小木曽さん・和泉さんと座り、3人でメニューをのぞき込んでいた。すると隣のテーブルから斎藤さんが声をかけてくる。「トン君、牡蛎焼きどう?おごったげるよ」。私が前の週に牡蛎にあたっていることを知っていながら、まったく意地が悪い。私は苦笑して答えに代えた。

結局、私たちのテーブルの3人はみんなモダン焼きを頼むことにした。個人的にお好み焼きにそばが入っていないと何か物足りない。余談だが、広島でお好み焼きを頼むときは、そば肉玉ダブルというのが基本型だ。

テーブルにはそれぞれ鉄板がついていて、お店の人が各テーブルにやってきてお好み焼きを焼いていく。そのうち私たちのテーブルにもお店の人がやってきた。