語るに落ちる

「『とくダネ!』小倉氏らに反論」。橋下氏が言っていることが事実だとすると、それ自体が問題なのではないだろうか。彼はこの事件の情報を自身に集めて、恣意的に選択して公開していると言っているわけだ。なぜすべてを公開しないのだろう。そもそも桜宮高校の事件は、学校間の競争を煽って、成果を求め、その手段として体罰も容認する、という橋下氏の教育方針の行き着く先という見方もできる。少なくとも彼はこの事件において第三者ではない。その彼が情報を恣意的に扱うことは、この問題の解決を阻害する要因になり得る。本来ならば本当の第三者にすべての情報を公開してこそ、真の問題が解明できるはずだ。あえてそれをしないのは、公開されるとまずい事実がそこにあるからと勘ぐられても仕方あるまい。