『花のズボラ飯』

『孤独のグルメ 』(Amazon Affiliate)の久住昌之氏の原作に、おそらくある筋では別の名前の方が有名な水沢悦子氏の作画という異色の組み合わせ。Amazonのレビューを見ると『孤独のグルメ』のテイストを期待する向きには不評のようだが、読んでみれば素直に楽しい。ありふれた料理(中には料理と呼べるのか疑問なものも...(^^;)を駄洒落つきで饒舌に語り、おいしそうに食べる花の姿がほほえましい。ろくな料理も作れないワシでもちょっと試してみようかと思うようなメニューがあるし、同じ料理を扱う作品でも近ごろの「美味しんぼ」などよりはずっと満足度が高い。料理になにか意味を求めるような小難しい読み方をしなければ、買って良かったと思える一冊だろう。