日中関係「第1次大戦前の英独」

「首相発言がダボスで波紋」。例によって菅官房長官は発言が誤解されたと釈明しているらしいが、こういう発言は文脈の中で解釈されるという理解が足りない。さきの靖国参拝に見られるように、周辺国の感情を逆なでする言動を繰り返した上で、実際に開戦に及んだ第一次世界大戦前のイギリス・ドイツの関係になぞらえれば、そりゃぁ戦争する気満々だと思われても仕方あるまい。いくら口先だけで日中関係が重要だと付け加えたところで、自らの実際の行動がその真逆なのだから発言が信用されるはずもない。主要国の首脳にまともに相手してもらえていない現実を少しは自覚した方がいいと思うんだが。