はじめての爪切り

赤ちゃんはどんなしぐさもかわいらしいものだが、ときおり見せる笑顔のかわいらしさといったら、どんな言葉をもってしても表現しつくせるものではない。この表情を失わせることがあってはならんと思うのだった。この子は生まれる前から爪が早くにできあがっていたのか、生まれたときから結構伸びていて、指で顔をさわると引っかいたとこが赤くなっていた。そこで看護師さんが爪を切ってくれたのだが、あらためてその小さな手にいとおしさを感じる。顔を引っかくことがなくなれば、その表情はいよいよかわいらしさを増すことであろう。